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コーヒーは栄養ドリンクじゃない

コーヒーが栄養ドリンクになっている

いやいや、コーヒーにはカフェインがあるだけでタウリンとかそんな化学調味料なんか入ってないでしょう、言いたくなる人がいることだろう。

 

私が言いたいことはそうではない。

コーヒーとは本来は少し落ち着きたい時に飲んだり、読書や話し合いのお供に、ゆったりとした空間を作り出し浸るためにあるべきだと私は強く主張したい。

しかし、現在のコーヒーの扱われ方はまるで栄養ドリンクのように疲れを紛らわすために、もうひと頑張りしたいときに、ここぞというときにといった具合に飲用されていないだろうか。コーヒーを飲むというよりカフェインを摂取するのほうが近い。

そのためにコーヒーか墨汁か見分けのつかないただ苦いだけの飲料を今の人は飲みすぎているのではないか。

コーヒーの栄養ドリンク化はなぜ起こった?

理由は単純で簡単なものだ。Elementary, my dear Watson.

現代の人にさまざまな面で余裕が大いに欠いているからだ。

昔の様なゆったりとした雰囲気の喫茶店も淘汰されてきて、コーヒーを飲むとすれば

多くがチェーン店だ。店員が忙しく動き注文を聞き、時には客や同僚に怒られている。

経済的に余裕がない点をまず挙げよう。昔ながらの喫茶店のコーヒーは手間がかかっており豆もかなり店主により厳選されており一杯の単価が高い。そして必ずしも美味しいとは限らない。賭けのようなところがある。

しかしチェーン店となると味は確立されているし、マスプロやその他の企業努力で安くいただける。手軽にほどほどに美味しいコーヒーを飲めるのだ。

経済的に余裕があれば、店選びという冒険も気軽にできる。しかし今は昔のコーヒー一杯でランチをしなければお財布事情が厳しいのが多くの働く方の現状ではなかろうか。

次に、時間的に余裕がないことだ。コーヒーにはサイフォン、ネルドリップ、エアロプレスなどの抽出方法がある。それは注文を受けてから用意することがほとんどで注文から提供までには少々時間がかかる。およそ~5~10分程度だろうか。

しかし、現在のコーヒー求める人々はそこまで待てない。いますぐにコーヒーを手元に持っておきたいのだ。なので多くのチェーン店では独自の機械式コーヒーメーカーを使い、秒単位で提供できる努力をしている。これは企業の努力を褒めたたえるべきなのだが、コーヒーはそこまで急いで飲むものだろうか?と私は問いかけたい。

中にはその数秒すら惜しいという人もいる。なにを急いでいるのだろうと某喫茶店で働いていた私は当時感じていた。急いでまで飲むコーヒーの味は美味いのだろうか?ゆったりと一息ついたときにに飲むコーヒーこそ至高ではないか。

それがたとえ多少提供に時間がかかっても待てる時間的余裕があってこそのブレイクタイムだ。急いでコーヒーの様なものが飲みたいならお湯とインスタントコーヒーを混ぜてマグカップに入れて喉に流し込めばいい。

最後に心の余裕だ。人間は生きる上で何かしら問題を抱える。それは誰でも例外なく降り注ぐ平等だ。

しかし現代社会は心にかかる負担が増えている。そして、その負担を分散させる解消させる機会も失われつつある。

ストレスやら心労の負の貯金は増える一方で、心の豊かさは失われていく一方だ。

 

コーヒーの本来の魅力を思い出してほしい、豊かなコク、香ばしい匂い、絶妙な苦み・酸味。

茶店で流れるどこかで聴いたことあるようなジャズ、適度に静かな店内、古臭い様で味のある机や椅子。

コーヒーをどう飲もうが人の勝手です。ですがコーヒーが持つ魅力を今一度思い出して、たまにはゆっくりと時を贅沢に使用してコーヒーを飲んでみたらいかがでしょうか?

 

 チャオ

コーヒーが冷めないうちに

コーヒーが冷めないうちに