好きなものは好きなもの
よく言われませんか?
「この歳なのに、こんな子供向けみたいなの好きなの?」
「こんなのしてなにが楽しいの?これの方が絶対楽しい」
「これをしないなんて人生損しているよ!やろう!」
この類の価値観の押し付けとでもいいましょうか。自分の好きなもの、趣味にケチをつけられるのは一番嫌いです。
好きなものはいつになってもそれが本来は女向けだろうが男向けだろうが好きで楽しいのです。
歳にふさわしい趣味ってなに?と私はそんな価値観押し付け野郎に訊きたい。
成人すればなにかふさわしい趣味の枠、とでも決まっているのだろうか。
人に迷惑をかけないのであれば趣味は誰にもケチをつけられることは本来はおかしいことなのだ。
価値観の押し付けは、非常に罪深い
「とりあえず生」、「男だったらこれ」「女の子だったらこれ」
この言葉でどれだけの人々が苦しい思いをしたのか…!!
特撮好きで、可愛いものがすきなおっさんでなにが悪い?
私はいわゆる特ヲタと呼ばれる存在なのだろう(世にはもっと趣の世界に心血注いでいる方がいるので自信がない故の表現
)。
あと可愛いものに目がない。例をあげればLINEのスタンプで有名な「コウペンちゃん」
おわかりただけるだろうか、かわいい。
あと食器やケーキなどかわいいもの目が行く。
しかし、そのことに元職場の人に偶然目が留まりいわれた。
「え、男なのに好きなの?ええ」
ええやないか、自分が好きなだけで別にお前に分かってもらおうだなんて塵ともおもってはいない。
また家では、ニチアサ(日曜日の8:30~9:30に渡るゴールデンタイム、ゴルフや駅伝などで潰れることがある、これも全部巧ってやつのせいなんだ)を見ていると親が‥‥
「イイ歳なのにおこちゃまだな」
謝れ!全ニチアサファンに謝れ!!
仮面ライダーや戦隊モノ、魔法少女ものは確かに子供向けにつくられたものであることはまごうことなき事実。
だが、それを大人が楽しんではいけない理由があるだろうか、いやない。
好きなものは好き、それは齢をいくつ重ねようが関係ない。
ガラクタは宝
最近腹立たしいのがお父さんのプラモ・玩具を捨ててあるいは売って部屋をすっきりしようなどという血も涙もない番組があったことだ。
確かに家族からしたらただのガラクタにしか見えないかもしれない。
確かに世間からしたら売値のつかないガラクタでいつかは手放さないといけないものなのかもしれない。
でも宝物なんだよ。積んでいるプラモも開封していないフィギュア、開けた形跡のない円盤。宝なんだ、誰にも侵入されたくない聖域なんだ。
それを「ゴミ」「捨てるべきもの」とレッテルを貼られたときの辛さは砂の味を噛みしめるに等しいものだ。
他人の趣味や好きなものを否定するのはやめよう
人の趣味・嗜好を否定して何が生まれるだろうか。
そこには否定されたものの悲しい思いだけが残る。
他人の趣味にケチをつける権利は人にはない。決してない。
そして自分の価値観を他人に押し付け、他人の思考を踏みにじり植え付ける権利も
もちろんない。
なのに実際はどうだ。SNSでも現実でも否定否定押し付け。
うんざりだ。
かの夏目漱石がこう「草枕」の冒頭で書いている。ただでさえ生きづらく、辛いのがこの世だ。この現世だ。だったらその現世をひとときでも忘れられる趣味を否定するな。
否定する時間があったら自分がしたいことを人の迷惑を掛けない程度にしろ。
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★余談★
大きな特撮ファンでこういった屈折した思いを抱える人は多いのではないか。
それを描いたうまく描いたのがこのマンガだと思う。
特撮ファンあるあるやヲタとしての葛藤が描かれており、あー分かる!うん!
と共感する人は読者でいると思う。あと仲村がかわいい、うん。
このドラマがNHK総合金曜10時からやっているので興味があったらぜひ視聴してみよう。なんと岡元次郎、あの次郎さんがスーツアクターで出ている!
アクションや名乗りもちゃんとキレッキレだ。あと任侠さんがかわいいぞ。
ではまた、チャオ。